食べることは生きること その①

来賓として参加した杉並区長を囲んで 左から小松久子、田中良区長、奥田雅子、そね文子、市橋綾子 東京生活者ネットワーク「新春の集い」で1/29

「食事」とは“人を良くする事”だとどこかで読んだことがあります。そう考えると普通に使っている「食事」という言葉がとても意味深い響きになってくるように感じます。確かに本来「食事」は人間の体を形成したり、健康を維持したり、さらには人と人のコミュニケーションの場であったはずです。しかし、現代の「食」のあり方を見ていると簡単・便利・お手軽などの誘惑に踊らされてしまうことも多く、単にお腹を満たすだけのファストフードだったり、栄養はサプリメントからとればよいといった安易な考え方が特に若い世代に広がっています。

  「食」を維持するために欠かせないのは「料理」という行為。しかし、今や単身や高齢者、共働き世帯などの増加によって惣菜(中食)市場が伸びていて、家で料理をしなくても間に合ってしまう時代になっています。そのため、料理のスキルがどんどん低下しているように感じます。料理には献立を考え、材料購入や下準備、調理手順など様々な段取りがつきものですが、一見面倒なことも実は想像力や創造力、決断力、判断力、集中力などのいろんな力が育つ行為なのではないでしょうか。

 私自身のことを振り返ると、子どものころにどんな食事をしてきたかということが将来に渡って影響しているように思います。祖母も母も料理が好きでしたから、お陰で豊かな食生活を送ることができ、自然に料理への興味やおいしいものへのこだわりが身についてきました。そして、なるべく手作りの食事をと心がけてきたら、それは娘の代にも引き継がれつつあります。小さい時によい味覚が形成されると食へのこだわりをもった大人になるのかもしれません。