もうひとつのノーベル賞「ライト・ライブリフッド賞」は私の誇り その①

~「自主運営・自主管理」「自治する市民を増やす」生活クラブ運動から学んだもの~

2005年、「もうひとつのノーベル賞」とされる「ライト・ライブリフッド賞」創設25周年イベントがザルツブルク(オーストリア)で開催され、1989年に受賞した生活クラブ生協の代表として出席,

  • 私がこれまで活動の足場としてきた生活クラブ生協は、1989年にもうひとつのノーベル賞として知られる「ライト・ライブリッド賞(RLA)」を受賞しました。その25周年記念シンポジウムに生活クラブを代表して参加しました。2005年6月のことです。

  •  私にとって生活クラブの活動は学習と発見の連続で大いに楽しんできましたが、組合員に向け社会的にすごいことだという発信は十分ではありませんでした。しかし、生活クラブの活動の理念と日常的な取り組みが遠くスウェーデンの財団の目に留まり、名誉賞を受賞したことは、私自身が組織の運営にかかわる者だからという以上に、組合員のひとりとして、誇らしいできことでした。

  • 2005年ザルツブルクで開催されたライト・ライブリフッド・シンポジウムは、歴代受賞者が世界各地で繰り広げている数々のローカルな試みが紹介され、それらの運動に共感したり悩みを共有したりする機会となりました。

  • 新自由主義や市場原理主義のもとにすすむ経済のグローバル化によって人々は幸せになったのか?という問題意識が参加者に共通するテーマになっていたように思います。経済優先の社会は環境を破壊し、地域から文化や伝統を奪い、人々のつながりを切断して格差を生じさせ、それが人を内紛やテロ行為に走らせる一因にもなっていることを知りました。

  • まさに“Think global,act local(地球規模で考え身近な地域で行動する)”がそこにありました。そして、私たちも同じ思いで活動をしてきたと改めて自分たちの活動を再評価することになりました。(つづく)